今回のサロンはゲストハウスを開業予定中の方やスペースを管理している方、関心のある方など、さまざまな方にお集りいただきました。
お客様からいただいた質問を総合すると、「なぜ、かじこ※はうまくいったのか」ということに多く触れていたと思います。
蛇谷さんは瀬戸内国際芸術祭のタイミングと時期を重ねたこと、三宅さんは岡山にゲストハウスがまったくないのでライバルが少なかったことをあげられていました。おふたりともtwitterでの告知が呼び水となったとおっしゃっていました。もちろんおふたりの人柄もあってのことだと思います。
少し俯瞰的に振り返ってみると、「かじこ」が成功した要因は、この3つが大きいのではないかとカノは推測します。
・地域とのネットワークをはじめる前から三宅さんが築いておられたこと
・運営するためのモノ、カネ、ヒトを集める仕組みを事前につくっておられたこと
・かじこが期間限定だったこと
三宅さんは「かじこ」以前から岡山のアート系イベントに関わっており、地域の方ともつながりがあったので、足りないモノがあれば持って来てくれる人や助けてくれる人がいました。いきなり知らないところではじめたわけではなかったようです。
資金を調達するために助成金の申し込みをなるべく多く出したとお聞きしました。twitterを使って、掃除を手伝ってくれる人などを募集し、なるべく負担なく運営できる状況をつくっておられました。
かじこが期間限定だったため、かじこを体験した方の「情報」ではなく、信憑性の高い「気持ち」がクチコミやtweetを通じていろんな人に広がり、タイムリミットがあることで気持ちを駆り立てたと思います。
気持ちのデザインが整えば、熱を帯びたプロジェクトは加速するのだなあと思いました。