中脇健児さん【ふり】研究続編「擬態」を語る

中脇健児

集まれないのでサロン文化大学を実験的にYouTubeに移してゲストにお話を聴くラジオ談話室をはじめています。中脇健児さんに【ふり】研究話から、参考図書を紹介いただきました!

中脇健児さん(場とコトLAB@ken_waki_ken
1980年大阪生まれ。“その場にいる人とその場だからできるコトを考える”をモットーにプロセスから多様な人たちと関わり合いながらプロジェクトの立ち上げや伴走支援を手がける。「遊び心」をキーワードに、アート、コミュニティプログラム、地場産業支援、教育、福祉など活動は多岐に渡る。コミュニティデザイン、ファシリテーションやワークショップの専門家として後進の育成にも努める。共著に『タウンマネージャー』『地域×クリエイティブ×仕事 〜淡路島発ローカルをデザインする〜』(ともに学芸出版社)。2021年より京都市立芸術大学院彫刻専攻にて美術家・小山田徹に師事し、社会彫刻や共有空間の創造を学ぶ。

今回の収録の登場人物やキーワード

今回の収録は本の紹介の手前で、中脇さんの研究にいたるまでの話です。前編はこちら「中脇健児さん「【ふり】研究のきっかけとなった、小山田徹さん・上田假奈代さん」を語る」です。

ふりの研究ツイート

虫は人の鏡 擬態の解剖学

カモフラージュ、なりすまし、威嚇、死んだふり・・・虫の面白さは「擬態」にあり。なぜ虫はこんな色と形をしているのか。擬態を考察すると人間がわかる。解剖学者・養老孟司の思想の原点。初心者から本格的な虫好き(虫嫌い)まで、圧巻のビジュアルとともに<自然の見方>が学べる1冊。すべての現代人に贈る珠玉の虫エッセイ! オールカラー。
「私が虫なら、ヒトを笑う。こういう生き方があることを教えてやりたいよ」
擬態はゲノムのすることなのに、脳がすることにソックリである。もちろんそれは、神経系の機能の反映だからである。脳はそこに自分の秘密を見る。十九世紀およびそれ以前の科学者たちは、虫がする本能的行動を見て感嘆した。これこそ神の設計にほかならない、と。かれらは進化を知らなかった。だから、本能のほうが先で、神経系がそれに従って形成されたことに気づかなかったのである。かれらは虫を見て、本能を発見したつもりだったが、発見したのは、自分自身の出自だった。いまでもそうは思っていない人は、たくさんいるはずである。脳はなにか特別で、心というはたらきを示す。虫は馬鹿の一つ覚えをくりかえしているだけだ、と。(虫は人の鏡 擬態の解剖学 | 毎日新聞出版より)

ごっこ遊び―自然・自我・保育実践

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