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サロン文化大学を開催する背景は、雑誌編集者のジレンマ。

1998年10月から雑誌編集部で働きはじめました。しごと情報誌に携わっていたのでメインのコンテンツは求人情報ですが、街ネタや有名人のインタビュー、読者のおたよりページなど、楽しく読んでもらうコラムページも充実していました。

一方でその頃の世の中はインターネットの波が押し寄せてきて、雑誌全般的に右肩下がりの売れ行き。メインのクライアントは別の企業に買収されて、お世話になった人たちはどんどんリストラされていきました。

メディアはコンテンツとコミュニティの両輪で支えられていると思いますが、コミュニティの部分である、読者とのおたよりコーナーはなくなり、コンテンツも売り上げが見込めるクライアントが中心の求人情報にシフト。自分が面白いと思っていた読み物記事がなくなり、焦燥感を感じていたのでした。

大阪・中崎町に引っ越しした2004年頃、仲良くなったcommon cafeのオーナー山納洋さんからいろんな職業の方をゲストに呼んで話を聞く「workstylecafe」というトークイベントのゲストに雑誌編集者としてお呼ばれしました。自分の話に耳を傾けてくれる人がいて面白かったですが、そのシリーズは数回で終わりました。

「このシリーズが面白かったので、僕が主催者として何かやっていいですか?」「どうぞどうぞ」と言ってはじまったのが「働き方について考えるトークサロン」です。

興味深い働き方をしている人をゲストに呼んで話を聞くトークサロンですが、普段、雑誌をつくるプロセスのインタビューする部分だけを切り取って、みんなに見てもらっている状態が面白いんだと感じました。つまり僕が面白いと感じることは僕が知らないことを聞くことが面白いので、それができそうなライターや編集者の仕事をしているのですが、その出力先の雑誌がないなら、自分でつくってしまえばいいのだとつくってからわかりました。

「働き方」だけでなく、さまざまな知りたいことを雑誌のように集めてトークイベントにしているのがサロン文化大学です。自分が面白いと感じたものをかたちにしてみる小さな実験にどうぞおつきあいください。

狩野哲也

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