農家と大学を結ぶ試み

2009年9月に、和泉市の飯阪さんの農園へ料理人の瓜生良江さんと一緒に椎茸栽培のお手伝いに行ってきました。

実際はシシトウやゴーヤを採り、そのあたりの雑草を刈り取る作業中に大雨が降ってきたのでメインのしいたけ栽培に携わることができなかったのですが、飯阪ファミリーに出会えたこと、この場所を知ったこと、ウーフで来ていたドイツ人のアレックスに出会えたことが何よりも収穫でした。

和泉市の農家の現状を飯阪誠さんからお聞きし、中に入って農村と人を繋ぐための状況をつくるお手伝いをさせてもらうことになりました。まずはアウトプットすることでウーフに熱心な方に注目してもらうために、飯阪さんの自宅PCで携わるみんなが更新できるblogを取り急ぎつくってみました。

大阪府和泉市の農家 飯阪農園blog
http://iisakafarm.blogspot.com/

飯坂さんは現状の打開策として地元の名産品を開発することが必要と考えておられました。しかし僕には地元の農家同士が協力し合う体制を整えることのほうが先ではないかと伝えました。技術面でのスキルの交換会や、道具の貸し借りができる状況ではなさそうな村社会の背景をお聞きしたので、ひとつの農家がヒット商品をつくって嫉妬を買うよりも、和泉市全体が農業の町としてブランド化していくほうが良いのでは、と考えました。もちろんこれはよそ者が勝手に考える視点であることを付け加えました。

同月に桃山学院大学へ行って副学長さんや教授の方たちとの雑談に参加しました。飯阪さんが副学長と知り合いだということで声をかけていただきました。

経営学部の授業の中で、地元の企業の製品がどのように生産し、出荷し、市場に流れて行くのか伝える授業があるということでしたので、その授業のひとつに飯坂農園も取り上げてみては、という提案をさせてもらいました。

その結果、農家と大学を結ぶ体験学習のラインが11月の段階で決定し、多くの生徒たちが農園に足を運ぶことになりました。

この状況が、飯坂さんの農家だけではなく、和泉市の他の農家さんの間でも浸透していく状況が広がっていくようになればと思います。

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